楽しくもあり、怖くもあり。
2007.12.03
昨日江古田校舎での3年生の公演のゲネプロに行ってきました。「まぼろし」という題名でクリスマスキャロルを題材にしていました。判りやすく出来ていて、 みんなも頑張っていました。毎年この時期の3年生の公演はなるべく観に行くようにしています。前年に受け持った学年の成長を観にいくのです。が、楽しみで もあり、でも正直なところ・・怖くもあります。
創作舞踊には古典舞踊のような「こうでなければならない!」という決まりはありません。ですから、 返って教えるのも、習うのも、難しいのです。2年から創作の前段階として振付の勉強をします。学生にとっては本当の処女作です。そして、3年で創作作品ら しき物を創るのです。私の受持つ2年でのその実習は、言ってみれば幼い子供が真っ白な画用紙に初めて絵を描く、のと同じ。ここで私が心がけていることは、 「描くことの面白さ」を感じてもらうこと。
踊ること、創ること、の面白さを感じてもらう事だと、思っています。そうして、3年に進み さらに演出 的なことや技術的なことを学んで、4年でその集大成。こんな風に学んでいってくれたら・・・と思います。しかしながら、中には悲しいかな、学年が進むにつ れ、其れまでの内容を切捨てながら、進学して行ってしまう学生がいます。積み重ねるのではなく、乗り換えていく・・・・そんな結果を見せられた時の失望 感・・・。あの一年間は何だったのかな・・・なんて。そんな苦い経験もありました。
今年「アリア」で巣立っていった2年が、又来年の2年がどんな風に成長してくれるのか・・・楽しみでもあり、怖くもあり。