日本舞踊

日本舞踊はお金がかかると聞きました。どのくらいかかるのですか?なぜお金がかかるのですか?

お金がかかるというのは、舞台で踊ることに対してだと思います。

日本舞踊の完全な形を目指すとしたら、やはりそれは本衣裳で舞台で踊ること。
何故なら日本舞踊は「歌舞伎」同様、音楽、衣裳、大道具、照明などを含む総合芸術で、舞台で踊ることを前提につくられている作品だからです。

 

ですが、いわゆる発表会の舞台の場合、この形は各先生の方針によって違います。経費を抑えてCDによる演奏にしたり、衣裳は自前の着物で鬘だけを借りたり・・・。
基本、舞台で使う衣裳やかつら、大道具小道具などはすべてがレンタルで、演奏スタッフなど大勢の人たちが一つの舞台に関わっています。舞台の経費はほとんどが人件費。
ちょっと下世話ですが、ごめんなさい・・・。でも・・・もし、あなたが踊り手だったら、貴方を盛り立てる為に大勢のスタッフが関わってくれるって、スッゴイことだと思いませんか?

 

先生は色々工夫をして経費を抑え、門弟の方々の楽しみになり、励みになる会を催すように努力しているはずです。ですから、怖がらず先生に率直に聞いてみてください、相談してみてください。

 

因みに、私共も3~4年スパンで稽古の目標になる会をやるようにしています。形は様々で劇場での発表会のときもあるし、稽古場での浴衣会や講習会のような形式の時もあります。発表会は強制的なものでは決してありません。が、皆さん一度経験されると虜になるようですよ・・・。( *´艸`) 今度は何踊ろうかな・・・なんて、控室の話題になっているようです。