日本舞踊の楽しさ
日本舞踊の踊りの内容にはどんなものがありますか?
日本舞踊が演劇性の強い舞踊であることは、最初に説明しましたね?
では、その内容はどんなものがあるのでしょう?
大まかに分けると・・道成寺もの・石橋もの・三番そうもの・松羽目もの・怨霊もの・狂乱ものなどなど・・・。
道成寺は安珍と清姫のお話を元にしたもの。逃げて行って安珍を恋慕うあまり、蛇に化して日高川を渡り、道成寺の鐘に隠れた安珍を焼き殺してしまう・・・という凄まじい物語。おんなって恐ろしい!!という見本?です。
石橋は、ブリジストンではなく、“しゃっきょう”と読みます。テレビのイベントなんかで、見たことないかな・・長い紅白の毛を振っている獅子です。
獅子は架空の動物ですが、その勇壮さ=華麗さということで、お祝いものとして、好まれています。
松羽目は狂言、能から取材した内容のものをさします。セリフがあって舞踊劇仕立ての作品が多いですね。
あとは、因果応報、前世の報いで・・・なんていう怨霊ものもあれば、恋に焦がれて・・・という狂乱ものもあり、とにかくバラエティーに富んでいます。
江戸の庶民の風俗を当時の流行など取り入れてみせてくれるのが、変化舞踊や風俗舞踊です。
常磐津「粟餅」
日本舞踊の作品群の中で、“風俗舞踊”と称されるもので、主に、江戸市中に多く見られた物売りが題材になっています。
じっくりたっぷり踊り込めて、芝居っ気も あるので踊っていても楽しくなりますよ^-^♪
「猩々」
酔態の様が、如何にも楽しげな猩々の踊りです。乱れ足、波足など、テクニックの点から言うとちょっと難しいこともありますが・・・^^;
面白い話、呑んべえほどこの酔態が下手だとか・・・笑
長唄「藤娘」
横浜能楽堂で踊った「藤娘」です。
大津絵の姿を写したもの。
能舞台にもよく映えました。
この舞台を見た博多人形師の方がとても気に入ってくれて、この写真の姿がお人形になりました。