やっぱり生っていい!!

2021.03.05

昨日、3月4日、無事に「日本舞踊特別公演」が終わりました。
ご来場頂きました方々、応援して下さった方々に感謝申し上げます。

このコロナ禍で私にとっては、ほぼ一年ぶりの舞台でした。
稽古に入る迄は何となく心が持ち上がらず、自分でも少々持て余し気味でしたが、1月後半から立ち稽古になると段々にペースが戻ってきました。
でも、なかなか思うように面白い作品にならず…また悶々。

気持ちが焦れば焦る程、思いだけで踊ってしまう・・・。
何回も何回も自分の稽古動画を見直し見直し、なんでこれくらいの作品をサラッと仕上げられないんだろう・・・・と、イラっとする。
そういえば、いつもいつも、この繰り返しだな・・・とも思う。
一つの舞台を終えた時、10のうちの7くらい体得したら、次回の時には、その7から始められるのが理想のはず。なのに、また1からのスタートになってしまうのは何でだろう? 自分でも呆れる。

鏡の間にて

下浚いを終えても解決策が見つからず、本番3日位前にやっと見つけた答えは・・・・。
やっぱり基本的な事でした。
腰の落とし方が甘い、踊るところ踊らないところを仕分てない等々、
ホントに基本的な事だったんだ、と気づく。いつもと同じか・・・。(;^ω^)



今回は能楽堂という普段の舞台形式とは異なる空間での上演でした。客席も7割に絞られ、客席でのおしゃべり禁止などの様々な制約の中での公演で、演じる方も、観るお客様もいつもとは違う緊張感でした。
でも終わって帰られるお客様の声は、「生ってやっぱりいい」「久しぶりに舞踊の舞台がみれて、すっきりした」など。
コロナ鬱を吹っ飛ばす公演になったことは間違えないようです。