新名取 誕生です。

2010.02.06

このところ 日差しはありますが 空気は本気で冷たいですね。

昨日五日は 名取式でした。

午前中は「双面」の稽古で ご宗家の稽古場へ。

松濤だったので そこから 家元のお宅のある広尾へ移動。

お天気がよかったし 交通渋滞もなく 時間なども 色々順調に運びました。

 

今回の名取式には 私の愛弟子が 一人。

あと、松江の孫弟子四人と高津の孫弟子四人の計九人が お名取になりました。

六人が10代、20代のお嬢さん達だったので 朝から髪をアップして 振袖を着て大変だったみたいですが、

一気に春が来たような 華やかさでした!!

 

名取式

 

我が愛弟子は 「み都き」というお名前を頂きました。

今 芸大で 横笛を専攻していますが この11月は「鷺娘」で名披露目をする予定です。

本当に小さい頃から 稽古に通った子なので なんとも言えない感慨がありますね。

 

名取り式

 

OO検定、OOO資格など 今どきは資格ばやり。

でも、日本舞踊のお名取を このような資格と同じように就職や仕事に直接結び付けるものとして考えては

もらい辛い。

でも、お稽古場で学ぶお行儀、師や目上の方たちに対する接し方、稽古で培う集中力、忍耐力、イメージ力、

臨機応変に対応すること、その場での気配り などなど・・・。

学校では習えない かけがえのない要素は 実生活あるいは職場でも 充分に必要で 実践できる要素でもある、と思っています。

日本舞踊に限らず 日本の古来の芸能 芸道は 数字にはならないけれど メンタル的な個人の能力を

ハイレベルに研鑚するにはもってこい、のものなのを、もっと一般にも知ってほしいなあ〜〜〜。

 

 

式が終わってから 保土ヶ谷の稽古場で ささやかな 祝宴。

みんな今日の大仕事 お疲れ様!!という感じ。

緊張感と高揚感とを 体感したようです。

 

実は名取式というと 私にはトラウマがあって・・・。

今は椅子席でのお盃儀礼となっているんですが、私の時は まだ正座!!

十五人くらいが一緒の組になってのお式だったんですが、座布団がふかふか過ぎて・・・なんと 足が・・・・。

緊張もあって・・・・ お免状を立って頂きに行くときになったら 足がしびれちゃってね、ロボットみたいな歩き方になっちゃったの。

それを見ていた先代の師匠はケタケタ笑ってるんだけど 本人は必死ですよ!!(笑)

いまだに 忘れられないトラウマですが 昨日はそんな話をネタにして みんなをリラックスさせてみたり。

まあ 私のトラウマも 役にはたちましたね!!